■平成17年12月
横浜駅西口にあるまだ戦後の香りがプンプンとしてくる怪しい飲食店街にある豚の珍味のお店です。
この店は、店の看板やのれんにも「豚の味珍」(ぶたのまいちん)と大々的に出しているとおり、醤油ベースのタレ煮込んだ豚の珍味(ちんみ)を食べさせる店なのです。
店は狸小路をはさんで両側にあります。写真は新店のほうです。
この店、はっきり言って独特のムードがあり一見さんには入りにくい店かもしれませんし、メニューもハッキリ言ってとっつきにくいんですが、お店の人はみな人当たりの柔らかい人ばかりですから怖いもの見たさに勇気を出して入ってみましょう!
豚頭、舌、ミミ、尾、胃、足が各700円、白菜漬物300円など他の店だと隅っこに追いやられているものがメインになっているこの店、この他にも煮込み、ピータンなど比較的少なめなメニュー構成に酒類は、ビ−ル中瓶500円日本酒 450円 二級酒350円、やかん(宝焼酎)350円 中国酒 パイカル、ラオチュ−など各種350円〜380円、中でも特筆すべきは、というか名物は、常連さんから「やかん」と呼ばれる宝焼酎。これ、銀メッキの怪しい形の水差しから、受け皿つきの小さなコップに注がれるストレートの焼酎なんです・・・これがこの店の流儀でらしく、ストレートの焼酎に梅シロップを混ぜて飲むのがスタンダードで水割りやロックなんて軟弱な飲み方をしているお客は見たことありません。
食い物でデーブがお気に入りは、頭、頭の肉をチャーシュー状に巻いてあり、余分な油が落とされているので、意外とあっさりしていながら、表面のゼラチン質がもっちりとした食感ではまっちゃってます。
この店の食い物、それぞれ味がついていますが、カウンターの上に置かれた、正油・酢・マスタード・ラー油などを小皿で混ぜ混ぜしてつけて食べるとウマさ倍増!
これが、この店のもう一つのお作法で、「タレ混ぜ混ぜ」です。
常連さんは席に着くとまず、混ぜ混ぜを始めます。ほとんど条件反射のようです・・・ |