今日は休日出勤だったデーブ、仕事を終えて軽く一杯・・・と言う気分ですがデーブがはまってる美人で愛くるしい女将、三菜子さんの「菜の花」さんは定休日・・・さあ、どこに行こうか・・・
と新規開拓を目論んで曙橋から新坂を上って外苑東通りからいつもの杉大門通りでなく車力門通りに入ります、新宿通から車力門通りにはいると明るく賑やかですが、外延東通り側から入ると暗く落ち着いたムードの町並み・・・通りに入るとすぐ 目に飛び込んだのが大きな使い込まれた赤提灯
白い提灯が多い荒木町で赤提灯は目立ちます。
それに、この暗くて人気の少ない場所で店内からは活気が感じられて、縄のれんをくぐると思わずガラリと引き戸を開けちゃいました。
デーブのこの行為、荒木町界隈では非常に危険な行為です。
調査によると荒木町界隈は高い店が多いらしい・・・確かにお品書きに値段の書いてある明朗会計の店は少ないように感じます・・・粋っていうのかどうか知りませんが・・・
でも、赤提灯と言えば、大衆的な酒場のシンボル・・・軽く呑むなら高くても5千円くらいだろうと考えて敢えて危険を冒してみたのです。
店内は、オープンキッチンの厨房の前に10〜15人くらい座れそうなカウンターに4人がけのテーブルが4脚くらい通路を挟んであり、奥には10人程度が座れそうな大テーブル・・・間口は狭い店なのに大きな店です。
店内を見渡すとほぼ満席!
帰ろうかな・・・と思って女将さん風のオバちゃんに「もう一回りしてきた方がいい?」と聞くと、「丁度今一人帰るとこ・・・一回りしてきたら満席になっちゃうから狭いけど良かったら」と引き止められ、それもそうだとカウンターの一番奥の、坊主頭で厳しい顔つきでキビキビと仕事をこなす厳ついオヤジさんと思われる人の目の前に案内されて・・・
とりあえず瓶ビールと〆さばを注文して様子を見ます・・・
ビールはサントリーモルツの大瓶・・・得意じゃない銘柄でしばらく呑んでなかった銘柄ですが・・・最近は美味しくなりましたね・・・
とビールと一緒に出された、シメジと海老を炒めたお通しをつまんでいると、厳しい顔つきのオヤジさんの顔が一気に緩んで人懐っこそうな笑顔で「おまちどうさま、今日の〆さばは美味しいよ〜マグロのトロより旨いよ〜」と小皿を差し出します。
混んでいてもこれだけ早く一品目を出すとはオヤジなかなかできる人みたいです。
見ていると伝票が手元にないのにオバちゃんとお兄さんの取ってくる注文の順番を頭の中で組み替えて捌いて公平にお客さんに出しています。
良い店発見かも!
出された〆さばは、3切れですが大振りな切り身で口に含むと脂ののりが高級な寒鰤のような上品でいながら蕩ける旨さ!
よく見ると切り身に綺麗に「さし」が入っています・・・いわゆる大トロのサバです。
こりゃたまらん!
続いて注文したのは、カウンターの上の大皿に盛られた、新じゃがを皮ごと揚げたか茹でたか蒸したかして肉味噌を絡めたような料理を注文
またオヤジさんの笑顔とともに小鉢で登場
冷めていても、ホクッとした食感の新じゃがに皮の風味のアクセント+肉味噌の甘辛い味が良く合います。
ビールを日本酒に変えようと銘柄をお兄さんに聞いてみると「冷たい酒なら神鷹の樽酒なんか・・・」と勧められ「じゃあ、お願いします」と即答
小皿の上に載せられた白木の一合枡に浪波と注がれた酒を小皿ごと受け取りそのまま一口すすると口の中に樽香が口の中に広がります。
つまみは、お隣さんが旨そうに食べてる牛筋煮込みを追加
これもまたまたオヤジさんが笑顔でカウンター越しに小鉢を出してくれます。
優しい味付けの煮汁で柔らかく煮込まれた赤身筋を食べ進むと一緒に煮込まれた豆腐が出てきました。煮汁が滲みて旨い・・・
適度に幸せ〜って酔い心地でオヤジさんに「ごちそうさま!」と声をかけると「またお願いします」と注文を捌きながら満面の笑みで頭を軽く下げてくれます。
お勘定は、ビール大瓶1本、樽酒1杯、〆さば、新じゃが味噌絡め、牛筋煮込みで2,400円・・・満足満足!
居酒屋でも禁煙なので長居はできませんが、良い店です。
良い店見つけた!って幸せなデーブでした。 |